四月バカ

 モラーキーF:
 いや、まぁそんなことはもうどうでもいい…… 小生に残った楽しみはあとひとつしかないようだ。

 はてなダイアリーを管理モードにして、じっと見つめる。

 飛鳥井篠:
 なんだ、それは?

 モラーキーF:
 前からやってみたかったんだ…… だが、ネタの心が強すぎてできなかった。奴らがのうのうとチラシの裏してるのに、小生までもそうするのが耐えられない気がした。だが、そういう気持ちもなくなった。“ボケ”とやらがなくなったおかげかも知れん。それなら感謝しておこう……

 ぶつぶつと呟く。

 飛鳥井篠:
 何を言っているんだ、君は?

 飛鳥井が訝しげに訊く。

 モラーキーF:
 ひとつ忠告しておいてやろう……ゴッキネーターとやら。ブギーポッメが貴様を狙っているぞ。

 そう言うと、モラーキーFは管理モードに何か細工をした。

 そして、エンターキーを押した。

 「──!」

 飛鳥井があわててリロードしたとき、すでにアコモラ日記は誰にも見えなくなっていた。

 ──プライベートモードだった。